こんにちは、お線香マイスターのかおるんです。
あなたの自宅に、お線香ってどのくらいストックされていますか?
身内に不幸があったり、法事があったりすると、色んな方からお線香を頂きますよね。
特に昨今は「家族葬(かぞくそう)」と言って葬儀を身内だけで済ませてしまう傾向が強いため、
後日知らせを受けた際に、香典の代わりに送るという一連のパターンも同時に増ええています。
そこで今回は、何らかの理由でお線香を貰いすぎた等の理由で、在庫過多になった時の対処法を紹介します!
Contents
手っ取り早いのは大量消費
当然ですが、一番いい方法はすぐに使用することです。
しかしながら、一度にそんなに家で焚くわけにもいかないし…。
という所から編み出した方法が、「お墓参り」です。
お墓参りでは、ほぼ100%お線香をあげますよね?それを、現地で購入せずに自宅の在庫から持っていくのです。
一度に大量に使用しますから、ここでかなりの消費を期待できます。
僅かですが、節約にもなって一石二鳥!
それと、もう一つはそのまま「自宅の中で保管」する方法。
①お墓参りで大量消費
②(自宅)保管
の2つです。ところがお墓参りだと、霊園など場合によっては現地でお線香を買わないといけないルールがあったり、家庭用のお線香だと煙がほとんど出ないタイプ(煙の少ないタイプのお線香が主流になってきています)だったりして、お墓参りに向かない、と感じて使えない・使わない場合もあると思います。

優先順位としては お墓参り>保管 なんですが、上述のようにお墓参りにも限界があると
「じゃあ保管といっても、どのくらい持つの?」
「保管のポイントとかあるの?」
という皆さんの疑問の声が聞こえてくるので、その方法を提案して参ります!
お線香の上手な保管方法
これを聞いて、
「え、そのままその辺に置いて置いちゃダメなの?」と思ったあなた!アウトです(笑)!
確かに、生物じゃないし、口に入れるものでもないから、そこまで神経質になる必要はありません。
ですが、折角保管するのであれば、使いたい時にきちんと使える(火がつく・香りがちゃんとたつ、とか)ことを意識したいところです。
まず、お線香の大前提として、次の2点を押さえておいてください。
①消費期限がない
②上匂い(うわにおい)は経年とともに薄くなる
※上匂いが無くなっても、火をつければ香りは立ちます。
つまり、永続的な保管がでがきる、と謳いつつも、上匂いが薄くなっていくのです。焚く前に、「あ、これどんな香りだったっけ?火つけないと分かんないや」
となりがちなので、なるべくなら匂いが残ったままにしたいというのが本音ですよね。
これを踏まえて早速、気をつけるべき点とその理由、そして、オススメの方法を解説していきます。
お線香の保管で気をつけるべき4点
①直射日光を避ける
例えば、窓際の棚の上に置きっ放しなどです。
意外と日当たりの良すぎる場所に置いてる方多いので、イマイチとチェックを。
②高温を避ける
①と近いですが、あまり高温なところに置いてあると香りが飛んでしまいます。
③多湿を避ける
お線香の製造工程では、後半に「乾燥」させる過程があるのですが、そこで極限まで湿気を除いています。
そのような状態なので、少しでも湿気があると、すぐさま吸収してしまいます。
するとどうなるか。
湿気を帯びたお線香はふにゃふにゃと柔らかくなり、”曲がり”、”折れ”、”立ち消え※”が起こってしまいます。
それ以外にも”カビ”の恐れもあり、とにかく湿気が一番の大敵と言えるでしょう。
ですので水回りは当然NGで、可能ならば風通しのよいところが望ましいです。
※立ち消えとは、火がついて燃焼している最中に、途中で火が消えてしまうこと。
④匂いが移ると困る物とは分ける
当たり前ですが、お線香の香りは火がついていなくても密閉状態だったり直接触れていたりすると、香りが移ります。
そのため、移ってしまうと困るものは近くに置かないことです。
例えば、大事なお食事会にお呼ばれした時に持っていくハンカチやスカーフ。
これらに付いてしまうと、布ものなので取れにくく、食事の邪魔になってしまいます。招待してくれた方にも失礼になりますね。
そう言ったことのないよう、大事なものとは分けて保管するよう徹底して下さいね。
オススメの保管場所と方法
便箋と一緒にしまう
これは実際私がやっているんですが、便箋と一緒に保管する方法です。
便箋を入れている引き出しや収納BOXがあるなら、そこへ入れてしまいましょう!
すると、どうなるか。
紙に香りが移るので、手紙を送ったお相手が受け取った時に、良い香りがするのです。
お手紙に香りを付ける行為や、香りのついた500円玉くらいの薄い香材のことを総称して
「文香(ふみこう」と呼びますが、まさに同じ原理です。
お手紙が届いた時に、ふわっといい香りがすると、もらった側は嬉しくないですか?
そして相手の方に、「この人はとても趣味がいいな」とか「素敵な方なんだな」「心配りのできる方だな」と思ってもらえるのです。
桐箱に入っているものはそのまま入れておく
洋服箪笥などで有名ですが、桐には、密閉することで湿気を防ぐ効果があるとされています。
贈答用のお線香は桐箱に入っているものが多い為、せっかくならその頂いた状態のまま桐箱に入れて
保管しておくのが賢明かと思います。
チャック袋&乾燥剤を入れておく
これは完全密閉ということで、湿気を避ける効果はもちろん、乾燥剤もそれを手伝ってくれます。さらに、香りが飛ぶのを防ぎます。
こうしておくことで、完全にとは言えませんが、ある程度は香りや乾燥状態を維持できるものと考えます。
この状態で密閉できるところ(引き出しなど)に入れておくことをオススメします。
まとめ
お線香をたくさん持て余してしまった時の対処法、如何だったでしょうか。
お線香って、燃えてなくなるから大してことないと思いがちなんですが、溜まると結構な負担になってしまうと思います。
そうでなくても、今はマンション化が進んだり住宅が密集したりと、お線香を家で焚くことが躊躇される風潮さえあります。
こう言った住宅事情も背景にあり、お線香の家庭での在庫過多をさらに逼迫させているのではないかと感じます。
在庫過多すぎて困った場合には、ぜひこれらの方法を試してみて下さい。
①お墓参りで大量消費
②(自宅)保管
✔︎香木系のお線香は比較的劣化に強い
本文でお話しした通り、お線香には基本的に消費期限がありません。ですので、いつまで保管していても品質には大きな差異はないようです。
ですが、ものはどうしたって経年劣化していきますし、専門機関での品質管理ができるわけではないですから、なるべくなら早く使い切った方がいいわけです。
しかし、比較的長期保管に向いているものがあるとすれば、それは「香木」の香りのものでしょう。
何故ならば、原料に樹脂や生薬が複数含まれている為、カビや防腐・殺菌・防虫効果が望めるからです。
ですので、早く大量消費を、と考えているのなら「香木系以外」からがオススメです。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。