こんにちは、お線香マイスターのかおるんです。
お線香を日常的に焚いていると、必ず遭遇すること。それは「灰が溜まる」こと。
あなたも経験ありませんか?
灰は香炉で使用する際、ある程度の量は必要ですが、あまり増えすぎるのも考えもの。
まして、訪問客が来る予定があったりして、他人様がお線香をあげてくれる時などは、流石にみっともないですよね。
そこで今回は、溜まってしまった灰の「オススメの処理方法」を提案したいと思います。
これまで、ただ捨てていた方!勿体無いですよ〜😝
灰(燃焼灰)が溜まったら再利用?!
さて、いつの間にか溜まっていく灰(厳密には燃焼灰。以下燃焼灰)ですが一体どうしたらいいのか?!おすすめ方法って何?!早く知りたい!と言う声が聞こえてきそうですね。
それでは参りましょう。まず、大きく3つの選択肢があります。
😋燃焼灰が溜まった時の処理方法3つ
①別の用途に再利用する
②繰り返し使用する
③破棄する
意外なのは①ではないでしょうか?それでは順に解説しますね。
再利用〜別の用途〜
再利用には、以下のようなものがあります。
①花壇土の肥料
②ジャガイモの栽培
③新聞紙でガラス窓の掃除
④除雪
⑤食器洗い
①花壇の土の肥料
お線香の原料はほとんど植物性(ベース紛は椨と呼ばれる木材や杉の木)で、それらの灰は「アルカリ性」。
正確に言うと、7%前後のカリウムが含まれています。
他にも、カルシウムやリン酸も含まれており、これら成分が植物の生育にとても役立つし、更に病害虫、環境に対する抵抗力をも備えてくれるのです。
つまり、ホームセンター等の家庭菜園コーナーでお馴染みの”草木灰”と同じ要領で使えると言うことなのです!
と言うわけで、花壇の土にまいてあげてくださいね。
ただしアルカリ性が強すぎる部分もあるので、量には気をつけましょう☆
②ジャガイモの栽培
これは、栽培する際、2つにカットした切れ目部分(面)に塗る方法で、ポピュラーなのでご存知の方もいるかもしれません。
土の中の湿気などで切れ目部分が腐敗するのを防ぐ効果があります。
通常は草木灰を使用しますが、同じ成分なので代用できるのです。
③新聞紙でガラス窓掃除
新聞紙に少し水を含ませ窓拭きをすることは比較的知られているかもしれませんが、そこへプラス、この灰を少しつけてから行うと、窓ガラスピカピカ!
研磨剤的な役割と、既述の通りアルカリ性なので油分を多少分解してくれるのです。窓の表面は意外と油などの汚れも付きますからね。
④除雪
意外に思われたのではないでしょうか。
石灰は水と混ざることで、化学反応を起こし発熱するんですが、燃焼灰も同様です。
雪は元々水の塊ですから、灰を撒くことで、熱を発し雪を溶かしてくれます。
ただし1点注意が。
稀に、灰を含んだ雪解け水が車にはねて掛かると、その部分を傷めてしまうことがあります。
ですので、行う際は公道などは避け、自宅の敷地内などに限ってにした方が安全です。
⑤食器洗い
灰クレンザーと言う言葉があるほど、食器類の洗浄にも効果があります。
むしろ、昔の人は焚き火などで出た灰を、ガチで食器洗いに使用していたと言う話もあります。
使い方は、汚れの部分に上から灰を振り掛け、水を含ませたスポンジや丸めた紙でこするだけ。
実は驚くべきはここ。鍋底の焦げ汚れも落とせます。
その場合は、アルミホイルを使うだけ。途中までの行程(灰を振り掛ける)は同じです。
但し、アルミホイルで擦っても傷が付かないかどうか、使用前に鍋の素材を確認して下さい。
ふるいに掛けて繰り返し使用
別記事でも触れしましたが、灰が古く古くなると、お線香が最後まで燃えなかったり、燃え残った短い
お線香が溜まってお線香を焚こうとしても灰に挿しずらくなるなどの弊害が起こります。

その為綺麗にしてあげて、繰り返し使用しましょう。
仏壇店などに「灰ふるい」「灰ならし」という商品が売ってますので、それらで
燃え残りの短いそれを取り除きましょう。また、意外と細かいゴミなどが混入している場合もあるので
一度に一掃です。
灰ふるいは、調理器具のザルのようなものです。人によってはそれを代用しているご家庭もあるようです。
それが抵抗のある方は、100均の茶こしでも代用可能ですのでお試しを。
!注意!お線香を焚いた直後は、燃え残りのお線香の火種がまだ熱いままの可能性があるので、扱いには気をつけて下さい。
そして綺麗にしたら、少し量を調整して、中に空気が入ってフワッと仕上がれば最高です。
(お線香は酸素があって初めて燃焼する為、内部に酸素を多く含んだ方が好ましい)
破棄する
基本的に可燃ごみとして破棄してOkです。
記述の通り、水分と混ざると熱を帯びるので水気だけ気をつけて下さい。紙に包むなどして、そのまま破棄しましょう。
仏壇に使っていたものだと忍びない、と言う方もいらっしゃいますが、仏花同様お役目は十分果たしていますから、気にしすぎる必要はありません😇
まとめ
如何だったでしょうか。
お線香を焚いていれば必ず溜まってしまう燃焼灰。
これまではたまる一方で、捨てるしか選択肢がなかった方は、ぜひ試してみてください。
まさか燃焼灰を再利用できるなんて夢にも思わなかった、という方もいらっしゃるでしょう。
特殊な素材を使っている香炉灰であれば、基本成分がアルカリ性ですから、草花灰と同じ要領で家庭菜園や家庭内の汚れ落しに使えるので、本当に役立ってくれるんです☆
特に、焦げた鍋底は面白いし感動しますから、試す価値ありですよっ!
✔︎お線香のベース素材は植物性
本文でも少し触れたのですが、ほとんどのお線香(お香)は主成分は植物性です。
製造する地域やメーカーの拠点によって異なるんですが、「椨」か「杉」を使っています。
椨は淡路島など関西圏でよく採取できるもの、杉は日光など関東を中心に採取できるものになります。
お線香には複数種の原料が粉砕上で練り合わさっています。ですから、それらをくっつけてくれる糊分が必要。
その役目を、椨や杉が担ってくれるんです。
このベースの上に、沈香だったり白檀だったり、はたまたラベンダーの香料が合わさって初めて
お線香の下準備が出来上がると言うことなんですね。
スポットライトを浴びることのほぼないこれらの素材ですが、頭の片隅に置いておいてあげてくださいね😃
最後までお読み頂き、ありがとうございました。